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2000人のクラブチームを目指して:Vol.10 クラブコンセプトと価値観

飯高です!

2030年迄に2000人という目標を掲げていますが、2000人というとどれぐらいの数字でしょうか?

 

大企業の定義は、厚生労働省の基準に基づくと1000人以上になるので、規模的には大企業ということになります。

渋谷公会堂の収容人数が約2000人なので、田原俊彦や大塚愛、ウルフルズがライブできる人数。

東京都の檜原村は2003人なので村1つできるぐらいの人口でもあるようです。

 

これだけの人数を「ただスポーツするだけ」、ではまとめることは難しいでしょう。

多様な人が集まる大きな理由の1つとして「クラブコンセプト、価値観への共感」があると考えています。

ホッケー人口の階層化

仕組みから生まれる価値観

仕組みが生む価値観の話をさせてください。

 

日本でスポーツをしていた時、「上手いやつが試合にでられて、下手なやつは試合に出られない」というのは当たり前だと思っていました。

 

しかし、ドイツでは「上手いやつも下手なやつも試合に出られる」ことを知り大きな驚きを受けました。

 

これは、ドイツのリーグが同一クラブから同一カテゴリーで複数チームが参戦できる、というルールがあるためです。

ファーストチームで出られなくても、セカンドチームで試合に出られるというルールになっており、「試合に出ることがスポーツの価値」ということを仕組みで示していると言えるでしょう。

 

その結果、ドイツの競技人口はサッカーが720万人、ホッケーが8.5万人となっています。

対する日本はサッカーが90万人、ホッケーが1.1万人と限られた人口になっています。

 

「上手いやつが試合にでられて、下手なやつは試合に出られない」という価値観に日本人が魅力を感じていないことが大きな理由の1つだと考えています。

チームが見出すべき価値観

チーム内で見出すべき価値観もあります。

 

私がこれまで所属したチームでよくあったのは、価値観が明文化されていないことによる問題です。

 

「頑張っているから試合に出す」

→頑張っているとは?結果が出てなくてもたくさん練習していたらOKなのか?

→そもそも結果とは?得点、アシスト以外での評価軸は?DFはどうするべき?

 

「当たり前のことが当たり前にできていないから駄目だ」

→当たり前って何?

→ストローク、レシーブが上手いこと?上手いストローク、レシーブとは何?

→精度が良くて強い球が打てること?ではパスを出すまでの判断が早いことは評価されない?

→レシーブがよく止まること?でもレシーブを止めたらスピードが失われてしまわないか?

 

1番上手い選手が主将になるべきだ」

→上手いって何?

→上手くなくても主将になっている人はごまんといる。なぜ1番上手い人が主将になるべきだと思うのか?

 

こうした価値観に対する疑問はスポーツチームに限らず会社や学校などあらゆる組織で起きているのではないでしょうか?

 

基準が明文化されていないと納得感は生まれにくいものです。

明文化しないことで「忖度」や「空気を読む」と言った作業が生まれ、時間と労力が費やされ、人が離れていってしまう、といったことが起きていないでしょうか?

結果を出している選手/社員を使え

「結果出している選手が試合に出る」、「結果出している社員が昇進する」という世界がシンプルで、納得感があります。

 

ホッケーであれば、「得点」「アシスト」ができている選手は定量化できるので分かりやすいですが、これだとDFの選手はどうする?という話になります。

THVでは、2024年のゲームコンセプト「高強度ホッケー」を体現できているかどうか、を基準にしていました。

 

1.運動量:OFではスペース広く、DFでは狭く

2.60yストローク:60y先に正確に、DFがインターセプトできない速いボールを出す

0mmレシーブ:レシーブでボールを1mmも離さない

.判断力:1,2,3で高めたプレースピードの中で、最大の成果(ゴール)を得る/守るためのプレー判断を身に着ける

 

これらは毎週のミーティングでパワーポイントのスライドで共有しているもので、1年継続して掲げた目標だったので各々納得感があったのではないかと思います。

 

とても楽しかった、楽しかったという選手が93%、とても上手くなった、上手くなったと回答した選手が85%だったことは基準を明確にしていたことが要因だったのではないかと考えています。

ホッケー人口の階層化

「結果より過程」の誤解

「結果より過程だ」という話があります。

小学校の時の担任の先生が「結果より過程が大事」と言って、テストの点数が取れなくても、徒競走で1位が取れなくても過程が良ければOKと言っていたのを思い出します。

 

結果より過程を最初に誰が言い出したのかを調べると、カールルイスや野村克也さんの言葉が出てきます。

 

カールルイス(陸上選手):It’s all about the journey, not the outcome.(大事なのは過程である。 結果ではない。)

野村克也(プロ野球選手):結果が求められるからこそプロセスが大事なのだと私は考える

 

誰が言った言葉か、を考えると「結果だけで評価するのは間違いだ。プロセスを評価して、それを選手選考/昇進に反映させるべきだ」というのは、適切ではないことがわかると思います。

 

カールルイスは陸上選手としてオリンピックで9つの金メダルを獲得しています。

野村克也さんは捕手として唯一三冠王を取った選手です。

 

カールルイス、野村克也さん、共に結果が出なければ批判される世界に身を置き、前人未踏の結果出した人が「大事なのは過程である」と言っているのです。

 

結果にこだわった上で、それでも過程を大事にしろ、ということなのだと思っています。
そして、これはあくまで「個人の姿勢」としての話であり、「組織の評価軸」として 過程を持ち出すことの危うさを物語っていると思います。

だからこそ、組織としては「結果のみ」を評価します。

それが最もシンプルで、誰にとっても納得感が得やすいからです。

  

「過程」を評価軸に入れる場合、「練習量が多いこと」や「練習出席率が高いこと」などが一般的に考えられるでしょう。

ところが、練習量を増やして結果を出せる人もいれば、練習量を増やしすぎると体がもたないという人もいます。

 

山の頂上は1つでも、登り方はいくつもある、ということです。

「山の頂上にたどり着く」という目標であれば、「山の頂上にたどり着く」ための評価軸だけを設定すれば良いはずです。

いくつもある登り方を評価項目に加えて「その登り方は良い」「その登り方は良くない」というのは混乱を生むだけでしょう。

 

登り方はあくまで「山の頂上にたどり着く」ためのツールであり、それは結果として評価されるべきではありません。

価値観を仕組み化する

それでは、「結果を評価する」際に何を気を付けるべきでしょうか?

「顧客に対して価値を提供できていること」は前提に、「組織の価値観」に基づいて評価をする、ということだと考えています。

 

組織が企業理念やビジョン・ミッション・バリューといったものを掲げていて、それらは「顧客に対してその組織がどういう価値を提供するか、を表したものになっているはずです。

それらが組織に所属する一人ひとりが体現していること、そしてそれに基づいて結果を評価していくことを明文化することで、納得感が生まれていくのだと思っています。

試合&練習会のお知らせ

【Tokyo Hockey Verein(社会人チーム)】

12月-1月はオフ期間になるため週末の練習試合はありません。

火曜日は毎週19:00-@大井多目的コートにて練習予定です(12/24,12/31は年末のためお休み)

【THV Starter Blitz(未経験&初心者向け練習会】

〇今後の予定
1/16(木)19:00-
1/30(木)19:00-
2/12(水)19:00-
3/12(水)19:00-

 ※いずれも大井ホッケー場多目的コート

〇お申込みはこちら

【THV Trainings for Students(中高生+大学1-2年生向け】

〇今後の予定
1/6(月)19:00-
1/13(月)19:00-
1/20(月)19:00-
1/27(月)19:00-

※2月以降も毎月曜日実施

※いずれも大井ホッケー場多目的コート

〇お申込みはこちら

キャンペーン

キャンペーン情報です!

その名も「Invite 1,GET 1 FREE」キャンペーン!

某ピザ屋さんの1枚買ったら1枚無料キャンペーンではありませんが、1人ご友人を練習会に連れてきていただけたら練習会1回無料でご参加頂けます!(12月末まで)
※誘っていただいた方、誘われた方共にTHV インスタフォロー&SNS(インスタ、Xなど)で参加したことをシェアお願いいたします!
※THVの全ての練習会に参加したことが無い方が対象です

是非ご家族、ご友人お誘いあわせの上、ご参加ください!

対象の練習会は「THV Turbo & Drive(中上級者向け、火曜練)」、「THV Starter Blitz(未経験、初心者向け)」、「THV Training for Students」です!

練習会の詳細はこちらです!

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