基準を上げるためには体験が欠かせない
が飯高です!
THVでは毎週火曜19:00-に大井多目的コートで練習をしています!(THV Turbo&Drive)
そこで東京大学ホッケー部の選手6名が参加してくれ、練習が大きく盛り上がりました!
関東1部に昇格したチームのメンバーの皆さんで、技術の高さを感じました。
一方で、ストローク面ではまだまだ力を出せる余地があり、もっと伸びしろがあるな、と感じました。
高校生や大学生、社会人などTHV以外の選手が多くTurbo&Driveに参加してくれるのですが、ストロークが緩い、というのは共通してみられる傾向だと感じています。
理由は様々だと思いますが、強く打つことでミスをしたらどうしよう、相手が取れなかったらどうしよう、というのがブレーキになってしまっているように思います。
私はそういう時、自分で全力のストロークを見せながら「この練習ではミスOKなので、全力でやりましょう!」と声掛けするようにしています。
体験を通して気づくことがある
「全力」というのは非常に曖昧で、人によって解釈が変わります。
「もっと強く打った方がいい」と言葉で伝えることはできます。
ただ、その選手の中にある「これでいい」という基準そのものは、言葉では動かせないと考えていて、伝えたいことの1割も伝わらないと思っています。
水準は本人が体験の中で更新していくものであって、外から与えられるものではないように思います。
個人・日本代表・THV、同じ構造が3つの階層で起きている
この構造は、実は3つの階層で同じ形をしていると思っています。
まず個人。その選手にとって「これでいい」という基準が低ければ、ストロークは遅いままです。
多くのチームはこの基準を上げることに苦労している、またはそもそも基準が低いことに気づいていないように思います。
次に日本代表。世界と比べたときの「当たり前」の基準が低いために、勝てていない部分があると思っています。
今年のワールドカップ、オランダとの3Qまで1-1でした。しかし、サークル内でフリーの状態でのレシーブミスや、シュートを打っても決めきれないなど最後の詰めのところで惜しくも敗戦してしまいました。
そしてTHV。THVも同じく基準が低いところがあり、だから全国ベスト8に届いていないというのが、今の自分の見立てです。
個人からチーム、チームから代表まで、入れ子のように同じ問題が起きているように感じます。
海外での経験を、日本で話しても伝わらない理由
言語化できるものは言語化するべきだと思っています。ただ、どこまでいっても言語化できないものが存在するとも思っています。
海外に行った選手が、その経験を帰国後に日本で話す場面を何度も見てきました。ただ、話を聞いているだけで海外の文化や現場の空気が伝わってきたことは、自分の記憶にはありません。
これは競技や場面を問わずそうだと思います。
人間は、自分が実際に体験したことからしか学べない部分があるのだと思います。プレーの基準や水準は、体験しないと学べないものなのだと考えています。
ボトムアップは幻想だと思っている理由
チーム作りにおいて、自分はボトムアップを幻想だと考えています。
根拠は2つの体験です。
ひとつは、慶應高校・慶應大学でキャプテンをしていたときの経験です。ボトムアップの思想でチームを動かそうとして、うまくいきませんでした。
もうひとつは、ドイツでクラブに所属していたときの経験です。監督は常にチームの中心選手と話していました。そこが動けば、チームが動くからです。
レベルの高い選手がさらに上を目指そうとしていれば、周りにはついていこうとする力が働きます。
伝播の経路は言葉ではなく、同じピッチに立つことだと思っています。トップ選手のプレーが変われば、周りは必ずそれを見ています。
速いストロークがどこからでも飛んでくるようになれば、それをレシーブするのが当たり前になっていく。そうやって基準は上がっていくのだと思います。
トップをどう上げるか、そして自分がいなくなった後のこと
では、そのトップの水準をどう上げるか。ここには、まだ自分の中でも明確な答えがありません。
現状考えているのは、THVのトッププレーヤーを香港のレベルの高い大会に出すこと、ワールドカップの映像を大量に見せること。そうした形で、本人が持っている基準そのものを引き上げていくしかないと思っています。
一方で、これは同時に危うい構造でもあります。トップがいなくなった瞬間に、基準が落ちてしまう構造でもあるからです。
THVのセカンドチームへの移行局面で、すでに顕在化している問題だと感じています。※セカンドチームは初心者もいるので厳密に言うと問題、ではないのですが、ここではあえて基準が下がることを問題として捉えて話します。
今、THVのトップを引っ張る選手の中に飯髙がいます。ただ、自分も今年で36歳になります。プレーで引っ張れなくなる日が、いずれ来ます。
そのときにどうするか、正直まだ答えは出ていません。
Turbo & Driveに、もう一度戻って
THVの練習は、基準を高める有益な場になっているという実感があります。実際に参加してくれた選手たちには、そこで体験したものをぜひ持ち帰ってもらいたいと思って運営しています。
持ち帰った先で、強いストロークを磨くことでチームのレベルは上がります。ストローク以外にもプレー強度や技術面など様々な発見があると思います。それが各チームで積み重なることで、日本のホッケーが世界に近づいていきます。
また、同時にTHVでも今の基準に満足することなく、よりレベルの高い選手を迎えながら、我々自身の基準を高め続けていきたいと思います。
——————————————————————————–
✳️ Tokyo Hockey Verein(THV)では仲間を募集しています!
Instagram:@tokyo_hockey_verein
毎週月曜&火曜19時@大井ホッケー場多目的コート
毎月第2木曜19時@大井ホッケー場多目的コート
で練習しています!
体験参加・お問い合わせはDMまで!