ルールブックは同じでも、解釈が違えば別の競技になる

東京で活動しているフィールドホッケーのクラブチーム、Tokyo Hockey Verein監督の飯高です!

ドイツで3年半プレーして日本に帰ってきてから、日本の試合で最も違和感があるのは審判の笛の基準です。

ピッピ鳴って簡単にプレーが止まります。向こうでの感覚との違いは未だに感じています。

バックタックルで起きていること

分かりやすいのがバックタックルです。

後ろから追いかけてスティックを出す。ボールには先に触っていて、その後に相手のスティックに当たって音が鳴る。これはクリーンなタックルなので、本来はディフェンス側のボールになるはずです。

ところが日本では、バックタックルをした時点で笛が鳴ることが多いように感じます。クリーンかどうかの判定が入りません。

見られているのは「後ろから当たっている」という事実で、ボールに先に触ったのがどちらかは、判断の材料になっていないように見えます。

ルールブックが違うわけではありません

ここで確認しておきたいのは、日本と海外でルールブックが違うわけではないということです。

FIHが世界のルールを作っていて、日本もそれに追従しています。文面上は、まったく同じルールでやっています。

違うのは基準であり、捉え方であり、判断の仕方です。

ワールドカップを見ていると、それがはっきり分かります。

「日本だったらカードだよね」という場面がファウルで済んでいたり、そもそも笛が鳴らなかったりします。同じルールブックを使って、これだけ違う絵になります。

問題はルールではなく、運用にあります

つまり、変えるべきなのはルールそのものではなく、その運用のほうだと思っています。

ルールを運用するのは人間です。その人がどう捉えるかによって、結果が変わります。だから必要なのはルール改正ではなく、解釈をどう揃えていくかという話になります。

念のため書いておくと、これは審判をされている方々への批判ではありません。日本のホッケーは、審判を引き受けてくださる方がいるから成立しています。そのうえで、解釈が世界とずれているという事実だけは、分けて見ておきたいと思っています。

どのように解釈を揃えるのか

では、どうやって解釈を揃えるのか。ここについては、自分の中でも答えが出ていません。

誰がそれを始めるのか。競技団体なのか、現場なのか。

そして、ずれているということ自体を、どうやって共有していくのか。世界の試合を見る機会がなければ、ずれていることには気づけません。

まずは、気づいた人間から始めるべきだと思っているので、THVから基準を変えていければと思っています。

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