THVの指導体制をどう分業化するか
飯高です!
アリソン・アナンが中国代表を率いてレベルを引き上げたこと、マックス・カルダスがスペイン代表でワールドカップ準優勝を果たしたこと。この二つの実績について、最近よく考えています。
当然ながら二人とも、もう自分のプレーで引っ張れる年齢ではありません。プレー以外の方法で基準を体現している指導者です。
世界トップの指導体制から見えてきたこと
なぜそれが可能なのか、自分なりに理由を考えてみました。
一つは、基準をうまく伝える言葉を持っていること。もう一つは、そういう指導チームを持てていることだと見ています。
代表レベルになると、ヘッドコーチ、各ポジションごとのアシスタントコーチ、分析班、フィジカルコーチ、フィジオと、プロが集まって役割分担をしています。
アナンはオランダ女子代表を東京五輪金メダルに導いた後、2022年に中国のヘッドコーチに就任しています。その際、オランダ時代のアシスタントやPCの専門家といった、彼女と一緒に世界の頂点を経験したスタッフも中国の体制に加わったと報じられています。
THVは「分業」ではなく「善意」で成り立っている
一方でTHVの指導体制を振り返ると、正直まったく分業できていません。
THV BasicとTHV Turbo&Driveの練習メニューは、基本的に飯高が決めています。
主将の望月から「こういう練習やりましょう!」という提案があり、それをやることもあります。ただし頻度は月1程度です。
飯高が試合を抜ける日は、望月がメンバーなどの仕切りをやってくれています。セカンドチームも今は飯高が見てしまっています。
つまり分業体制があるわけではなく、善意で成り立っている状態です。ゆくゆくはこの状態を変えないといけないと思っています。
ありがたいことに、セカンドを見てくれている選手たちの中には、代わりを任せられそうな候補が何人かいます。判断の根拠にしているのは、プレーの水準と、練習中に周りに声掛けできているかどうかの2点です。
本人が指導に関心を持っているかは、正直まだ微妙なところもあります。ただ、関心は後からついてくるところがあるとも思っています。まずやってみないと分からないので、できるところから任せる形を取っています。
分業できない本当の理由はお金と頼みづらさ
ただ、分業できない本当の理由は、能力でも意欲でもないと思っています。頼む側のハードルにあります。
THVの指導は飯高も完全にボランティア、手弁当でやっています。指導はやはり負荷が高いものです。それを「お願い!」と気軽に言うのは、結構ハードルがあります。これが完全自主で成り立っているTHVの現状です。
ドイツのクラブにいた頃、指導している人たちは給料をもらってやっていました。クラブにスポンサーがついていて、ある程度お金が回っていたからです。U15の選手への指導にもお金が出ていたはずです。
THVにはまだその仕組みがありません。
発信がその手前にあると思っている
お金が回る形としては、スポンサー、クラブグッズ、外部指導といった案が出ています。
それらを実現するためには、発信が重要だと考えています。
THVの毎週の練習を続けてインスタで発信しているので、人がどんどん集まってきています。これはなかなか無いことで、THVの貴重な資産になっていると感じています。
THVがどういう思いで試合や練習をしているのか、その根底にある原則の考え方がBlogなどで伝わることで、もっと影響力が高まると思っています。そういう活動は、スポンサーになる人も判断材料にしてくれるでしょうし、その他の活動にも良い影響をもたらすはずです。
正直に書くと、今は飯高がヘッドコーチも分析もプレーヤーも兼ねている状態です。この兼務こそが、THVの基準を上げきれない原因なのかもしれません。
一方で、全部やることで学べていることも確かにあります。将来自分が指導者一本でやっていく時の準備として、今はこれでいいとも思っています。
この二つの折り合いは、まだ自分の中でも言葉になっていません。指導メンバーを外に出す投資は必要だと思う一方、カネと時間の問題は悩ましいままです。
答えは出ていませんが、まずは発信を続けることから始めようと思っています。それがどこかで、分業や投資につながる道に繋がるはずです。
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